ホキ美術館について

ご挨拶

ホキ美術館は、日本初の写実絵画専門美術館です。
写実絵画の魅力とは何でしょうか。画家が見たままに、そしてその存在を描いた作品。1年に数点しか描くことができないほど、画家が時間をかけて1枚の絵と向き合い、こつこつと緻密につくりあげた作品です。その世界を目の当たりにすると、絵は、現実以上に多くのことを語っているのを感じていただけるでしょう。
現在当館では、巨匠から若手まで約50作家350点の写実絵画を所蔵しております。日本で、写実の作品を見る機会はまだ多いとはいえません。ホキ美術館が、ゆっくりと作品を鑑賞していただける「癒しの美術館」になることができればと願っております。
また、美術館の建物はこのコレクションのために設計されました。地上1階、地下2階の三層の長い回廊を重ねたギャラリーで、一部空中に浮いている部分もあります。
ぜひ多くの方にご覧いただき、皆様のお力添えをいただくことで、日本の写実絵画がさらに発展していくことを願っております。

写真

ホキ美術館代表取締役 保木将夫
昭和6年東京生まれ。昭和30年文具小売業の保木明正堂を創業、昭和36年心電図用記録紙を手掛ける保木記録紙販売株式会社を設立、社長に就任。昭和45年株式会社ホギと改称、昭和62年株式会社ホギメディカルと再改称。平成3年東証第二部上場。平成5年会長、平成7年社長兼CEO(最高経営責任者)に復帰。平成12年東証第一部に上場。平成17年会長。平成19年よりファウンダー。平成24年退任。名誉会長。ホギメディカルは医療用不織布製品、滅菌用包装袋(メッキンバッグ)及び各種医療用キット製品のトップメーカー。


作家とともに歩む美術館を目指して

父が創立した千葉の写実絵画専門美術館ホキ美術館の3周年を前に、館長を引き継ぎました。私は子供のころから絵を見るのが好きでしたが、海外で絵画を買っていた父が、森本草介氏の1枚の絵との出会いをきっかけに写実絵画のみを集めるようになりました。やがて隣家を展示場兼収蔵庫にし、年に2回近所の方にお披露目していたのが話題になり1日に1000人もの方がいらっしゃるようになりました。それで美術館設立が決まったのです。それからは、父と国内外のさまざまな美術館を運営の観点で見て歩きました。
そうして2010年11月に開館したホキ美術館ですが、当館は当日であれば何度でも出入りが自由です。隣接する昭和の森を散策されたり、レストランで本格的なイタリアンをお楽しみいただいたり、1日のんびりと絵に向き合っていただければと思っております。

ホキ美術館館長 保木博子
ホキ美術館館長
保木博子

現在、所蔵は約360点。ほとんどが日本の現役作家の作品で、当館のための描きおろしも多数あります。今後も作家とのコミュニケーションを深め、作家と共に伸びていく美術館を目指しています。
さらに新たな写実作家を発掘し応援するために「ホキ美術館大賞」を2013年より制定させていただきました。第1回目の入選作品56点はギャラリー1に2013年11月15日~2014年5月18日まで展示されました。第2回ホキ美術館大賞展は2016年を予定しております。

ホキ美術館とは

世界でもまれな「写実の殿堂」

写真

ホキ美術館は世界でもまれな写実絵画専門美術館として、2010年11月3日に千葉市緑区に開館しました。
そのコレクションは、保木将夫が収集した写実絵画作品、約350点から成っています。
千葉市最大の公園である緑ゆたかな昭和の森に面した、地上1階、地下2階の三層の計500メートルにわたる回廊型ギャラリーでは、日本最大の森本草介コレクション32点をはじめ、野田弘志、中山忠彦など、約50名の現代作家による写実の名品約160点を、常時ご覧いただくことができます。一部鉄骨造によって空中に浮かせ、窓からは森が見渡せるギャラリーもあります。また、地下2階ではホキ美術館のための描きおろしを中心とした100号以上の大作「私の代表作」を展示しています。

写実絵画コレクションのために設計された、ピクチャーレールのない展示室、天井に埋め込まれたLEDとハロゲンの照明、床には長時間の鑑賞に疲れないゴム素材を採用するなど、絵画鑑賞に最高の設備を備えた最新鋭の美術館で、どうぞごゆっくりと一枚の絵に向き合い、写実の美の世界をご堪能ください。また、美味しい食事とワインが楽しめるイタリアンレストランと、カフェも併設しています。併せてご利用ください。

建築について

建築家からのメッセージ

写真

ホキ美術館は、1対1で写実絵画と向き合える場所を作り、公開したいという、保木館長の純粋な思いから生まれました。昭和の森に隣接した敷地という自然の一部となれる場所を選び、自然光を展示空間へと導き入れることで森の中を散策しながら絵画を鑑賞しているような状態を作りました。また、集められた写実絵画を鑑賞すること、食事をすること、ワインを飲むこと、森、光、自然、環境などあらゆる行為や事象を等価に扱い、再構成し、美術館でありながら美術館以上のものを考えることでもありました。
ホキ美術館のギャラリー計画は、所蔵作品である写実絵画を最適な環境で鑑賞できる空間への模索から始まりました。細密画の繊細さを壊さないように、空間は可能な限りシンプルなものを目指しました。具体的にはプレーンな壁と絵画しか存在しないギャラリーです。大きさの異なる1枚1枚の絵画へ最適な距離を確保すること、壁面の目地、ピクチャーレールやワイヤーを排除し、鑑賞時の視界には目の前の絵画以外、鑑賞の妨げとなるものが入らないように徹底しています。
また、展示照明は世界でも類を見ない全館ほぼLED照明を採用しました。LEDの特徴は長寿命で紫外線を発しないことのほか、特筆すべきは調光しても色温度に変化が無いことです。今回は白色と暖色の2種類の色温度のLED照明を無数に混ぜあわせ、それらを調光することで、作家一人ひとりのアトリエの光環境に近いものを作り出すことができました。また画家の要望によってはハロゲンを使用することも可能です。また器具自体を小型化し、器具単体の存在感を消しました。φ64mmという小さな孔でLED照明の他、空調、排煙なども成立させることで、天井を構成する様々な要素をより抽象的に扱うことが可能となっています。
本建築は2009年にスペイン・バルセロナで開催されたWAF(World Architecture Festival)のfuture project 部門で最終審査まで残りました。現在は実作部門としての受賞を目指しております。(2010年11月)

日建設計:山梨知彦

施設概要

施設構成:展示室、ミュージアムレストラン(イタリアンレストラン「はなう」)、ミュージアムカフェ、ミュージアムショップ、収蔵庫

写真

展示室数:回廊型ギャラリー3層9室

敷地面積:約3,860m2

延床面積:約3,720m2

展示室面積:約1,800m2

階数:地上1階地下2階

構造:RC造、一部鉄骨造

工期:着工2008年10月~竣工2010年9月

設計:日建設計

施工:大林組


ホキ美術館の建物が、社団法人 日本建築家協会による2011年度 優秀建築選公開審査会の結果「日本建築大賞」に選ばれました。また、「千葉市都市文化賞2011」、「千葉県都市文化賞」で優秀賞を受賞しました。

【Youtube動画】ホキ美術館建物外観空撮

【Youtube動画】ホキ美術館紹介2016年5月

写真
写真 写真
写真 写真
写真 写真

インタビュー

保木将夫とレストラン「はなう」をプロデュースした片岡護氏にインタビューしました。(2010年秋)

保木将夫

片岡護 レストラン「はなう」

ページトップへ