収蔵作家と作品

ホキ美術館の所蔵品は保木将夫が選んだ日本の現代作家約50人による写実絵画約350点から成ります。

[ホキ美術館収蔵作家一覧]
森本草介 野田弘志 中山忠彦 磯江毅 青木敏郎 原雅幸 大矢英雄 島村信之
生島浩 諏訪敦 石黒賢一郎 五味文彦 小尾修 大畑稔浩 羽田裕 藤原秀一
李暁剛 塩谷亮 松澤茂雄 横尾正夫 永田英右 木原和敏 藤井勉 福井欧夏
山本大貴 高橋和正 津地威汎 安彦文平 松村卓志 渡抜亮 曽根茂 卯野和宏
岩本行雄 石田洋一 永山優子 廣戸絵美 中根寛 井澤幸三 向井潤吉 林武
芳川誠 吉田伊佐 伊勢崎勝人 黒澤信男 松田一聡 山木章 曽剣雄 冨所龍人
小木曽誠 藤田貴也 Adolf Sehring Dario Campanile Jean-Pierre Bédarrides
他 (順不同)

ホキコレクションを代表する3人の画家

ホキ美術館の所蔵する写実絵画作品約350点の中でも、代表する3人の画家の作品をご紹介します。

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《横になるポーズ》 1998年

森本草介 Sosuke Morimoto

1937年生まれ 東京芸大油画科卒業
(安宅賞受賞)専攻科修了。国画会会員

中山忠彦 Tadahiko Nakayama

1935年福岡県生まれ、1953年から伊藤清永氏に師事。芸術院会員、日展前理事長、白日会会長。

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《燭台のある部室》 1999年

野田弘志  Hiroshi Noda

1936年韓国生まれ。東京芸大油画科卒業(小磯良平教室)。白日展白日賞受賞。広島市立大学芸術学部教授を経て現在無所属。

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《アナスタシア》 2008年

所蔵作品

人物

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生島浩《Box》2007年
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大矢英雄《春の風の理由》2000年
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島村信之《日差し》2009年
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塩谷亮《耀》2009年

風景(海外)

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森本草介 《川辺の風景》 2003年
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青木敏郎 《オーベルニュの教会》2000年
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原雅幸 《ナローカナルのボート乗り場》 2007年
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羽田 裕 《サン・ジョルジョ・マッジョーレ島》 2010年

風景(国内)

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大畑稔浩 《瀬戸内海の風景–川尻港》 2003年
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野田弘志《蒼天》 2008年
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森本草介《みちのく 早春》 2004年
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小尾修《潮風》 2004年

静物

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野田弘志 《手吹き花瓶にバラ》 2006年
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五味文彦 《レモンのある静物》 2009年
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小尾修《南瓜》2002年
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青木敏郎《椿・レーマ杯・染付図》2009年

写実絵画について

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野田弘志 《アナスタシア》 2008年

19世紀のフランスで画家クールベが、ロマン主義に対し日常生活や現実をそのまま表現することをめざし写実主義を提唱しました。これは時代の記録を残すという狭義な意味合いをもつものでした。ホキ美術館の写実絵画は、16世紀ルネサンス以降のダ・ヴィンチ、レンブラント、フェルメール、シャルダンなどが描いたような、物の存在感を描きだす写実絵画を念頭においています。近年、米国を中心に起こった写真を利用して克明に描くスーパーリアリズムとも一線を画すものです。
「写実絵画の定義」をホキ美術館の代表作家に、それぞれ聞いてみました。「抽象以外の具象はすべて写実的なものともいえる。そのなかでも再現性の程度の高いものや細密に描かれているもの」「写実とは、目の前にある対象を再現することでも模倣することでもなく、その対象のずっと奥にあるものと出合うこと」「物事の本質を見つめ続け、存在を描くこと」「現実にある要素を抽出し、人為的な操作を加えて存在するかのように描くもの、また、情緒的な部分を排除し本当に現実に迫るリアリズムもある」「写生とは違い、前向きにそいでいくように物を見て自分の世界をつくり、自然をもうひとつ再現していくこと」など、さまざまな考え方が語られました。
写実絵画界のリーダーである野田弘志氏は著書『リアリズム絵画入門』のなかで、「写実絵画とは物がそこに在る(存在する)ということを描くことを通してしっかり確かめようとすること。物が存在するということのすべてを二次元の世界に描き切ろうという、一種無謀ともみえる絵画創造のあり方。物がそこに在るということを見える通りに、触れる通りに、聞こえる通りに、匂う通りに、味のする通りに描ききろうとする試み」と述べています。
写実絵画は写真のようだとよくいわれます。しかし、写真は一点から見た画面、いわゆる単眼ですが、人間の眼は両眼なので、視差によって遠近を知覚します。人間が見ている空間と写真が表現する空間とはおのずと違ってきます。人間の目で見たままを描いているのが写実絵画といえます。
「写実」と一口にいっても、このように画家により技法も考え方も違います。そうした多彩な写実作品を見比べることができるのもホキ美術館の特徴のひとつといえます。さまざまな写実絵画作品をお楽しみください。

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諏訪敦 《untitled》 2010年

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